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厚労省による塾業界改善要請書を公開します!

6月7日、朝日新聞一面で、「塾のブラックバイト、厚労省が改善要請 違法な例示す」という記事が掲載され、反響を呼びました。

この改善要請が出たのは今年3月。なぜこの時期に、塾業界だけに?という疑問をもたれた方もいるかもしれません。
じつは、今年2月に個別指導塾ユニオンの母体であるブラックバイトユニオンが、厚労省労働基準局監督課の担当者に塾ブラックバイトの実態を報告し、改善を要請していたことが背景にあります。ブラックバイトユニオンの「成果」といっていいと思います。

さて、個別指導塾ユニオンでは、厚生労働省労働基準局監督課から、この改善要請の書類を入手しました。
インターネット上でも公開されていないもののようですが、本ブログで要請文のテキストを、個別指導塾ユニオンのホームページで全文のPDFを公開します。

なお、この書類で例示されている、厚労省が指導した主なケースを以下にまとめました。
厚労省の指導した塾の違法事例


×授業開始20分前に講師を出勤させ、会議に参加させていたが、その分の賃金を払わない
 →労働基準法第24条(賃金支払)違反
×授業終了後の質問対応について、一律100円分しか支払われない
 →労働基準法第24条(賃金支払)違反
×報告書やカリキュラム作成は授業時間内に作成するものだからと、賃金を払わない
 →労働基準法第24条(賃金支払)違反
×事務作業に対して90分1200円(時給換算800円)しか支払われず、最低賃金を下回っている
 →最低賃金法第4条(最低賃金)違反
×授業や事務作業等で1日の労働時間が8時間を超えているのに、賃金を25%増の割り増しで払わない
 →労働基準法第37条(割増賃金)違反
×労使協定なしに、授業や事務作業等で1日に8時間を超えて働かせている
 →労働基準法第32条(労働時間)違反
×労使協定なしに、夏期講習等で1コマ90分×6コマ以上で1日に8時間を超えて働かせている
 →労働基準法第32条(労働時間)違反


注意すべきなのは、公表された厚労省の指導事例は塾業界の労働問題のごく一部にすぎないということです。実際は労働基準法違反の相談事例はもっと様々なケースがあります。

「これ当てはまるのかな?」「私の塾もブラックなんじゃ?」と思った方は、お気軽に個別指導塾ユニオンまでご相談ください。対処法も含めて、アドバイスさせていただきます。
ぜひお気軽に、以下の相談先までにご連絡ください。

個別指導塾ユニオン
TEL:03-6804-7245
E-mail:info@kobetsu-union.com


要請書の本文は以下のとおりです。

別記各団体の長殿
基発0327第27号
平成27年3月27日

厚生労働省労働基準局長

学習塾の講師に係る労働時間の適正な把握、賃金の適正な支払等について(要請)

 日頃から労働基準行政の運営について格別の御配意を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、労働基準法及び最低賃金法においては、労働時間、賃金その他の労働条件の最低基準を定めており、使用者はこれを遵守する必要があります。
 特に、労働基準法が定める労働時間(1週間について40時間、1日について8時間)を超える時間外労働を行わせる場合には、同法第36条第1項に基づく協定(以下「時間外・休日労働協定」といいます。)を労使間で締結し、所轄の労働基準監督署長あて届出を行った上で、実際の時間外労働時間は時間外・休日労働協定で定める延長時間の範囲内とする必要があります。
 また、使用者は、「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準」(平成13年4月6日付け基発339号)に基づき、労働時間を適正に把握し、これを記録するなど労働時間を適切に管理する責務を有しています。
 一般的に、使用者の指揮命令下における作業等に従事した時間は労働時間と評価されるところですが、労働基準監督署の労働基準監督官が実施した学習塾に対する監督指導において、別添の監督指導事例のとおり、一部の学習塾においては、講師が授業以外の時間に行った質問対応、報告書の作成等に要した時間が労働時間として適正に把握されず、これらの時間に対する賃金や割増賃金が支払われていないなどの事案がみられるところです。
 つきましては、各学習塾の講師についても、使用者の指揮命令下における授業以外に行う質問対応、報告書の作成等に要した時間を労働時間として適正に把握していただき、賃金や割増賃金を適正に支払うなど、労働基準法及び最低賃金法に基づき適正に労務管理を実施されるよう、貴会員への周知を要請いたします。
 なお、厚生労働省におきましては、労働時間、賃金その他の労働条件や労務管理に関する情報発信を行い、労働者、事業主や企業の労務管理を担当している方を始めとする方々に御理解いただくため、別添資料のとおり、「労働条件ポータルサイト」(http://www.check-roudou.mhlw.go.jp/)を開設し、情報提供に努めているほか、労使当事者から無料で御相談等を電話でお受けする「労働条件ほっとライン」(0120-811-610)を開設しておりますので、これらにつきましても併せて、貴会員への周知をお願いいたします。


全文のPDFは個別指導塾ユニオンのHPで公開しています。
http://kobetsu-union.com/article/150616.html

*************************************************
個別指導塾ユニオン(総合サポートユニオン・個別指導塾支部)
【関東事務局】東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201号室
【東北事務局】宮城県仙台市青葉区本町1-14-20 本町キクタビル602号室
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@kobetsu-union.com
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コメント

No title

お宅は若者の甘えを主張する前に経営者としての法的責任を果たされているのですか?塾ならば法律を守らなくてもいいという経営者の甘えを主張されていませんか?もし塾名や教室名を教えていただければ、それだけの責任を果たされているか調べさせていただき、そのうえで責任を果たされている教室だということで公表させていただくことができます。

No title

2年以内に個別指導塾をやめた講師にネットで呼びかけをし、集団訴訟で未払い賃金を取り立ててはどうでしょう?
全国で集めれば膨大な規模になり、ニュースなどで取り上げざるを得ないと思いますが。
とにかく給与が安すぎますね。
授業料も安い。質も悪い。

No title

塾関係者さん、
あなたの考えは古すぎる。
今回の件は今までおかしかったことをおかしいと指摘されてるだけ。
あなたの言ってることは、これだけスポーツ指導理論が進歩してる中で「水は飲むな、罰でグランド10周」とか意味のないことを精神論で片付ける監督と同じ。

まともな会社では早く仕事片付けて帰れる人がスマートであって、遅くまで残業、ましてやサビ残が美徳なんて風潮はとっくの昔。
強いて言うならあなたは人を使うでもなく使われるでもない自営だから、その辺の感覚が古いままでも居られるということでしょうか。

ちなみに私は子供じゃないですよ。
一社会人としての意見です。

No title

当方、大学生で塾講師のバイトをしている者です。
この度、その仕事を辞職することにしました。
理由は精神的に追い詰められ、激しい動機・めまい・耳が一時的に聞こえにくくなる、などの症状が発作的に出るようになったためです。
医師にはストレスで自律神経に異常をきたしていると言われました。
個別指導塾では"生徒のため"ということでサービス残業やボランティア労働が正当化されているきらいがありますが、そういった労働環境で働いていると、次第に働く意欲は削がれていきます。
労働の対価として給料をもらいますが、それが労働に見合ったものか
、つまり自分の労働が正当に評価を得ているかが働く上では重要だと思います。
私達アルバイトはサークルの様に遊び感覚で働いているのではありません。働いてお金をもらうために塾講師のバイトを始めたのです。
にもかかわらず、給料のもらえない仕事を強いられる、自分の労働時間はタイムカードもないので管理されない、授業コマのみしか労働時間として記録されない、授業のない日にも研修で呼ばれる、社員がおらずアルバイトのみで何から何まで回さなければいけない、利益のみを考えて講師に充分な準備をさせる暇もない前日に新規生徒の授業を入れる

こんな理不尽がありますか。
その理不尽さを"生徒のため""やりがい"などという言葉で隠して勤務を続けさせようとする組織意識が講師をつぶすのではありませんか。

日本人は昔から精神論で何でも解決できると思いがちですがその怠慢が組織体制の腐敗を生むのだと考えます。
以前より企業が能率化重視、利益重視を行う様になった現代ではコスト削減のため労働者への賃金を抑えることも重視されています。その一方で労働者に求められるものは旧来とかわらない"奉仕精神"です。
つまり賃金は労働に対して最少であることが望まれるが、労働者は最大限の努力で仕事に当たることが望まれる。
この落差が問題なのです。
ブラックだ何だと言うのは甘え、などと言う方もいますが、それは上記の様な落差が旧来と現在の間にできている事を認識できていないということを恥ずかしげもなく言っている様なものではないでしょうか。
その様な旧弊な人が会社の上に立つからブラックバイトが生まれるのです。
そしてそのブラックバイトが嫌がられるのも当然のことでしょう、頑張ったって報われない仕事なのですから。

No title

塾関係者さんは精神論が多いな。人権が大事なんだよ。違法行為してるのが問題なわけ。それを守れずに事業するのは事業破綻してるのと同じだよ。経営能力の無さに気づこうね。

No title

わたしは学生ではなく社会人ですが、少しでも子供のためにと塾の時給は安いのは判っていたのですが、今年の春先から東証一部上場の塾で働き始めました。高校生の生徒さんはわたしを信頼してくれて、力がついてきたところですが、あまりにも無償労働が多く、まさに記載している通りのことばかりでした。無償労働が当然とばかりの態度で唖然として、内容証明を送って退職しました。明日労働基準監督署にも届出をします。

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Author:kobetsuunion
個別指導塾ユニオンは、学生アルバイトの塾講師を中心に、個別指導塾における労働条件の改善に取り組む労働組合(ユニオン)です。
電話・メール相談を受け付けています。お気軽にご相談ください。
TEL:03-6804-7245
MAIL:info@kobetsu-union.com
WEB:http://kobetsu-union.com

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